今や第6の国際ブランド!銀聯カードの秘密を詳しく紹介します

中国人観光客の方による、「爆買い」

その「爆買い」の時に、使用されているのが、この銀聯カードです。

日本ではあまりなじみがないカードではありますが、今や、5大国際ブランドの次に加わる、6番目の国際ブランドになるであろうと、注目を集めています。

この銀聯カードについて、その特徴や、日本での発行の仕方など、詳しくご紹介していきましょう。

銀聯カードとは?

中国人の海外旅行者数は、年々増加しており、2007年に約4000万人だった旅行者が、2017年には1億3000万人を突破しました。

日本へも、2007年の約94万人から、2017年には約735万人、2018年には約838万人と、急増している現状です。

そんな中国人旅行者のほとんどが持っているのが、この銀聯カードです。

中国上海市に本社を置く、「中国銀聯股份有限公司」が、運営会社となり、英語では「ユニオンペイ」という名前で、呼ばれることが多いです。

クレジットカードの歴史が浅い中国にとって、実際にクレジットを持っているのは、一部の富裕層に限られていると言われます。

そのため、一般の中国人が使用しているのは、銀聯のデビットカードを使用しているのが現状です。

このデビットカードは、銀行口座に直結したカードで、加盟店でのショッピングで利用できるほか、ATMから現金を引き出すことも可能です。

利用した時点で、口座から引き落とされるので、クレジットカードのように後から決済するという仕組ではありませんが、簡単に言うと、デビットカードは加盟店でも、ショッピングでも利用できる、銀行のキャッシュカードといえます。

銀聯カードの特徴

銀聯カードは、実はクレジットカードではないということをご紹介しました。

クレジットカードではない、この銀聯カードですが、それでも急激に増えている理由はなにでしょうか?

実際に、2015年第一四半期に決済額が1兆9000億ドルとなり、VISAの決済額である1兆7500億ドルを上回り、世界NO1になりました。

その銀聯カードのメリット、デメリットから、特徴を解説していきます。

銀聯カードのメリット

これだけ多くの発行枚数、決済額が増えたのは、中国本土での利用者が爆発的に増えたことが、大きな理由です。

銀聯カードを一枚持って入れば、中国国内でのショッピングに困ることはありません。

中国国内では圧倒的なシェアを誇る銀聯カードは、デパートなど大きなお店はもちろんですが、小さなお店でも利用可能です。

多くの中国人が、銀聯カードをお金代わりに使っているので、使い勝手が抜群にいいということです。

また、銀聯カードの加盟店数は、日本をはじめアジア諸国やヨーロッパなどで急速に拡大しており、中国国外でも700万店舗を超えています。

さらに、この急速な拡大を後押ししているのが、中国政府の意向と13億人という、中華自民共和国の人口です。

国内の景気が上がると、どんどん海外へ進出するのが、一般的な流れですが、中国においてもまさに今がその時で、中国人旅行者の数が年々増えているのは、何よりの証拠かと思います。

日本を訪れた中国人観光客は、膨大なお金を落としていき、それによって観光地も潤うわけですが、中国人が利用するクレジットカードのほとんどが、銀聯カードです。

日本以外の国でも同じようなことが起こっており、世界最大規模のオンライン決済システムを運営するクレジットカード会社として、全世界規模で拡大しています。

この相乗効果で、銀聯カードの使い勝手は、どんどん向上し、世界中で使いやすい環境が整ってきているといえます。

銀聯カードのデメリット

お伝えした通り、世界規模で拡大している銀聯カードですが、もちろんデメリットもあります。

銀聯カードは、中国国内では必須のアイテムですが、日本で持つ必要は全くありません。

それは、他の国際ブランドのクレジットカードの方が、特典の面でも利便性の面でも、加盟店数の上でも上回っているからです。

また、中国で2015年以降に発行されている、銀聯カードはICチップ化しているので、磁気ストライプがついていません。

これは、日本で利用できないタイプのため、日本でも使えるようにするためには、磁気ストライプのあるカードを、発行してもらう必要があります。

日本国内で発行してもらう銀聯カードでは、問題ありませんが、VISAやMastercardとは、全く違うことが分かります。

銀聯カードを取得する方法

最後に、銀聯カードを日本で取得する方法を紹介します。

日本で作れる銀聯カードは5種類です。

・三井住友銀聯カード
・三井住友銀聯プラチナカード
・MUFG銀聯カード
・ANA銀聯カード
・九州銀聯カード

このうち単独でカードを作れるのは、三井住友銀聯カードです。

他の4種類のクレジットカードの親カードを持っていない場合は、三井住友銀聯カードを作ることになります。

日本においては、中国銀行など、中国の銀行の日本支店に口座を開設することで、中国銀聯のデビットカードが作れます。

銀聯マークがついているキャッシュカードは、デビットカードとして使えるので、口座開設でカードを作れます。

まとめ

今急速に増えている銀聯カードについて解説してきましたが、いかがでしたか?

日本で生活する人にとっては、あまり使い勝手がいいとは思いませんが、中国への旅行などでは、大きなメリットがあるようです。

メインのカードと合わせて、活用していきたいものです。

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